建物の一番下!基礎部分の劣化症状とその種類

建物と地面を繋ぐとても大切な基礎。

実は、基礎部分も時間とともに劣化していくというのはご存じでしたか?

今回は、基礎部分の劣化の種類について解説していきたいと思います。

ひび割れ・剥離・浮き

ひび割れの一番の要因は水の浸入によるものです。コンクリートにはおよそ10%程度の吸水率があり、雨水を吸収して乾燥するといった膨張と収縮を繰り返しています。基礎部分に雨水が浸入し、吸収されることで内部の鉄筋が腐食してしまう可能性があります。内部で腐食した鉄筋と空気中の酸素が結合することで基礎部分が膨張してしまい、ひび割れや欠損を起こしてしまいます。

サビ汁・変色

基礎部分の汚れで一番多くみられるのが雨染みです。これは、基礎部分に使われているコンクリートの内部まで雨水が浸透している場合に起こりやすいです。また、鉄筋のサビによるサビ汁や変色もあります。建物の日当たりの悪い箇所の基礎部分に雨染みが発生するとそこからカビやコケが発生する場合もあります。

空洞化・表面気泡

基礎部分に小さな穴のようなものができることがあります。これは表面気泡や空洞化といったもので、地盤沈下や施工不良が原因としてあげられます。

こういった基礎部分の劣化症状は、症状次第で塗装で補修をできる場合があります。

しかし、塗装をすることでコンクリート部分の状態が目視しにくくなりますので、内部の劣化に気づきにくいなどといったデメリットがあります。

まずは業者に一度診てもらい、どのようなメンテナンスが必要なのかきちんと診断をしてもらう必要があると思います。